AWS Shield

# AWS Shield

https://d1.awsstatic.com/webinars/jp/pdf/services/20170718_AWS-BlackBelt-Shield.pdf

## DDos 対策

DDos とは: Distributed Denial Of Service(ネットワークを通じた攻撃手法の一種で、標的となるコンピュータに対して複数のマシンから大量の処理負荷を与えることでサービスを機能停止状態へ追い込む手法のこと)

 

  • ユーザーができるDDoS対策
    • 攻撃対象領域を削減する
    • スケールして攻撃を吸収できるようにする
    • 公開されたリソースを保護する
    • 通常時の動作について学習する
    • 攻撃に対する計画を作成する
  • AWSには標準でDDoS防御が組み込まれている
    • AWSのグローバルインフラストラクチャに統合
    • 外部ルーティングなしで常時ON、高速
    • AWSデータセンターで冗長インターネット接続
  • セキュリティの脅威タイプ
    • DDoS(AWS Shield)
    • Application Attacks(AWS WAF)
    • Bad Bots(AWS WAF)

 

 

## AWS Shield とは

AWS Shield DDoSに対しての対策を行ってくれる

 

  • 種類
    • Standard Protection
      • 全てのAWSユーザに適用
      • 無料
    • Advanced Protection
      • より大規模な、より洗練された攻撃からの防御を提供する
      • 有料のサービス
  • AWS Shield Standard
    • Layer 3/4 Protection
      • 一般的な攻撃からの防御
      • 自動検知&自動緩和(DDoSのアクセスを90%以上軽減)
      • AWSサービスにビルトイン済み
      • CloudFront, Route53エッジロケーションの前にインラインで配置されて全てのパケットはAWS Shield を通るようになる
    • Layer 7 Protection
      • Layer 7 DDoS攻撃への緩和はAWS WAFで行う
      • セルフサービス
  • AWS Shield Advanced Protection
    • 対象サービス
      • CLB
      • ALB(インクルードされているWAFによる対応)
      • CloudFront(インクルードされているWAFによる対応)
      • Route53
    • DDoSへの対策
      • DDoS Response Team
      • L7 DDoS Protection
        • AWS WAFによる保護
      • Cost Protection
        • DDoS 攻撃によるスケーリングコストを回避
      • Advanced Mitigation
        • DDoSトラフィックを軽減してくれる
        • DDoS Response Team が手動でセットアップしてくれる部分もある
        • L3/4での軽減
        • L7 での軽減
          • カスタムルールによるWebトラフィックフィルタ
          • 悪意のあるリクエストのブロック
          • アクティブな監視とチューニング
      • Reporting
        • CloudWatch を経由してリアルタイム通知
        • ニアリアルタイムメトリクスと攻撃のフォレンジクスのためのパケットキャプチャ
        • 時系列の攻撃レポート
    • Operation
      • Self-Service
      • DDoS エキスパートによる対応
      • 積極的なDDos Response Team の関与

## AWS Shield オペレーションとは

  • AWS Shield Advanced を利用するまでのステップ
    1. IAMユーザーの準備
    2. AWS Shield Advanced の設定
      1. Shield Advanced を有効化(30*最低12ヶ月の料金)
      2. AWS リソースにAWS Shield Advanced 保護を追加する
      3. ルールとウェブACLを作成する権限をDRTに付与
      4. AWS WAF セキュリティ自動化をデプロイ

 

## AWS DDoS Shield の使い分け

  • Standard Protection
  • Advanced Protection
    • 大規模な攻撃に対する防御
    • 攻撃に対する可視性
    • 複雑なケースでのDDoSエキスパートによるサポート

 

## 雑感

AWS DDoSに対する防御と検知を提供するサービス。基本的なDDoSは無料で組み込まれているので十分と言えそうだが、より高度な攻撃に対応したい場合や、サポートが必要な場合はAdvanced Protection を入れる感じになる。とはいえ、月30万 で一年間利用をコミットしないといけないので判断はする必要がある。

AWS Sheild Advanced Protection にはWAFが付属していてこれによりDDoSだけではなくApplication Attack Bad Bots への対策にもなる。AWS Shield 自体は対応するリソースの前段で動き、悪意のあるトラフィックを検知・軽減してくれる。